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からだのメンテナンス -予防医学のススメ-
健診に行こう! 【メタボリックシンドローム(1)】

メタボリックシンドロームって?

 最近、何かと耳にすることの多い「メタボリックシンドローム」。直訳すると「メタボリック」=代謝、「シンドローム」=症候群で、「代謝症候群」とも呼ばれます。

 体の中で起きるいろいろな代謝(例:食べたものをエネルギーに変換することなど)がうまく働かず、特に動脈硬化などの引き金となる高血圧や高血糖、高脂血などの軽度な異常を"複数"併発している状態です。この代謝異常の大元が「内臓脂肪」。
 人は、食事によって得たエネルギーを脂肪にして体に貯めています。長期に蓄えておくのが皮下脂肪で、すぐに使うための一時保管庫がこの内臓脂肪です。内臓脂肪の多い人は、一時保管されている分のエネルギーでさえも消費しきれていない、ということになります。
 多くは、過食や運動不足が原因です。

 内臓脂肪の蓄積による代謝異常は、「肥満」「高血圧」「糖尿病」「高脂血症」といった、いわゆる生活習慣病を引き起こします。
 これらの生活習慣病は心血管疾患の危険因子として知られてきましたが、その一つ一つは軽度であっても因子が複数重なるような場合には、単独のときと比べて動脈硬化や心臓病になる危険率が数倍にも跳ね上がることが、最近の研究で分かってきました。その上昇率は、因子が2つで健康な人の10倍、3〜4つで30倍以上という、急激な上がり方。
 「健康診断で血圧も血糖値もコレステロール値も、ギリギリの数値だった」という人は要注意といえます。



メタボリックシンドロームの診断

 メタボリックシンドロームの根っこが内臓脂肪であることから、まずは内臓脂肪を測り、脂肪量が一定基準を超えたときに、血圧、血糖値、中性脂肪、HDLコレステロールを調べます。

 内臓脂肪を自宅で測る簡便法として、立位で
 へそ周り 男性:85cm以上、女性:90cm以上
という値が発表されていますが、これはあくまで平均的な目安。
 人の体は十人十色で、男女差はもとより、個人によっても体型が異なります。同じへそ周りであっても、見かけは普通で内臓脂肪がつきやすく皮下脂肪が少ない人も、その反対の体質の人もいますので、腹囲のみを測って「内臓脂肪量が多い・少ない」と判断するのは難しいのです。ただし、個人内での日々の変化は脂肪蓄積量の目安となります。

 そこで現在、より正確な内臓脂肪量の計測にはCTスキャンが活用されています。
 へそを基点にCTスキャンで撮影された写真を専用のソフトで解析し、内臓周辺に溜まった脂肪の面積を測ります。基準値は100平方センチメートル。この面積または前述の腹囲と、これに加えて、血圧、血糖値、中性脂肪、HDLコレステロールのうち2項目以上基準値を超えると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。




メタボリックシンドロームの診断基準
 

内臓脂肪蓄積

内臓脂肪面積:男女とも100平方センチメートル以上
(へそ周りサイズ 男性 85センチメートル以上、女性 90センチメートル以上)

上記に加えて、

以下の2項目以上

■中性脂肪:150mg/dl以上 かつ/または HDLコレステロール:40mg/dl未満
■血圧:収縮期 130mmHg以上 かつ/または 拡張期85mmHg以上
■空腹時血糖:110mg/dl以上

 
※以下の条件を満たす場合は、メタボリックシンドローム予備軍と位置づけられています
 ・内臓脂肪は基準値以上で、中性脂肪・血圧・血糖の異常が1項目まで
 ・内臓脂肪は基準値以下でも、BMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が25以上で、中性脂肪・血圧・血糖の異常が1項目以上
 
メタボリックシンドローム(2)へつづく≫

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