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ドクターズトーク
第1回 松田捷彦医師(前編) 「治療」から「予防医学」へ〜これからはアンチエイジング

静岡の患者さんのために力を尽くしたい

 「多い日には1日2000人以上の患者さんが来院するんですよ」。
 流暢な京都弁を話しながら颯爽と院内を歩く松田捷彦先生は静岡県立総合病院の副院長で心臓血管外科医。さぞかし気難しい先生かと思えば、意外に気さく。待合に座る患者さんや、てきぱき動く看護師さんからの会釈に、にこやかに応えています。恰幅の良い体格に白衣がよくなじむ、"ダンディーなドクター"。そんな素敵な印象の副院長です。
 先生が京都大医学部から静岡県立総合病院に赴任したのは今から8年前。きっかけは、循環器科をもっと専門的にして高度な医療技術を提供したい、という病院の熱意に心を動かされたから。「ここで力を尽くしたい、一人でも多くの命を救いたい」。そう、強く思ったのだそうです。


手術のスペシャリストから地域のドクターへ

  心臓血管外科医としての約40年間に執刀した手術は3200症例余。「決して多くはないですよ。だって、数をこなす医師にはなりたくないと思ってやってきましたから」と、キッパリ。早くて正確な手術を追求し、長年取り組んできたようですが、現在は週に1日の外来診察と、限られた数の手術に執刀するのみ。病院の運営も行いながら、これまで培った手術経験と技術は、後輩医師・若手医師へ受け継がれているようです。
 そんな熱意あふれる松田先生は数年後に迎える定年を前にして、新たな分野に挑戦しています。それが予防医学。「進んでいるとはいえ、医療にも限界があります。だから、自分の体は自分で守る。病気にならない体作りが今後は必要です。そのひとつとして、アンチエイジング(老化防止)について、病院だけでなく、いろいろな人が集まる施設でも広めていきたいですね」。
 総合病院のトップステージから、次に目指すのは市民に身近なコミュニティ。医療に注ぐ前向きなエネルギーがみちみちています。
松田捷彦医師(後編)へつづく≫


Profile:松田捷彦(まつだ かつひこ)
 1943年京都府生まれ。京都大学医学部卒業後、同大学医学部第二外科入局。1975年、三菱京都病院外科医長、1979年、京都大学医学部第二外科助手、1984年、京都大学医学部心臓血管外科助手、フランス留学 1986年、帰国後復職。1988年浜松労災病院心臓外科部長、1992年、京都大学医学部心臓血管外科講師、1994年京都大学医学部心臓血管外科助教授、1998年静岡県立総合病院 心臓血管外科部長、2003年、静岡県立総合病院 副院長。現在に至る。

学会専門医資格など
日本胸部外科学会認定医・指導医、日本外科学会認定医・指導医、循環器専門医、外科専門医、心臓血管外科専門医、医学博士
静岡県立総合病院で「ゼラチン糊を使用した解離性大動脈瘤」手術を国内で初めて成功させる



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